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2014年3月19日

香港にある週末だけのハラール村

週末になると、インドネシア人のお手伝いさんが集まってくる

 

香港では「お手伝いさん専用ビザ」というビザが存在し、東南アジア諸国から賃金が低いお手伝いさんを住み込みで雇い入れることが合法化されている。

かつて、香港でお手伝いさんといえば、フィリピン人がほとんどであった。

フィリピンは政府自体が積極的に労働輸出を奨励していたこともあり、イギリス領だった返還前まではお手伝いさんといえばフィリピン人だった。

当時は英語教育を受けてきた香港人と英語を公用語とするフィリピン人は意思疎通もスムーズだったことに加えて、高学歴なお手伝いさんも多く、「子供の英語教育に役立つ」と、受け入れる香港人もフィリピン人以外のお手伝いさんを好む傾向にあったという。

1990年頃、香港の休日となると、香港中のあらゆる公園にフィリピン人が集う風景があった。

香港島で集まるフィリピン人のお手伝いさん
日曜日になると香港島に集まるフィリピン人のお手伝いさん達

 

住み込みで働く東南アジアからの出稼ぎお手伝いさんは、日曜日に休暇を与えられる。
給料の大半は母国への仕送りに充てているので、遊びに行くお金がない彼女たちは公園や公共の場所に集まっておしゃべりを楽しむのだ。

ところが、香港が中国へ返還された直後の1998年に始まった母語教育(中国語教育)のおかげで、英語を流暢に話せる香港人が激減した。
フィリピンも急激な経済成長のために、香港のお手伝いさんに適用される最低賃金に魅力もなくなり、フィリピン人のお手伝いさん離れが加速化していった。

そんな、隙間を埋めたのが、マレーシア、インド、ネパール、そしてインドネシア人のお手伝いさんたちだ。

 

2000年に入ると、香港の街には、様々な国のお手伝いさんの姿が見られるようになった。
2000年代後半に入って、マレーシアの経済も急成長したため、マレーシア人のお手伝いさんの姿も減っていったが、インドネシア人だけは着実に増えていった。

インドネシア人のお手伝いさんが、香港人に受け入れられた理由はいくつかある。

インド、ネパール人に比べて、顔だちや体型が自分たちと似ていることもあるが、決定的な理由はインドネシア人はインドネシア語が公用語で、フィリピン人ほど英語が得意ではない。
そのため、彼女たちは香港に定住するとすぐに広東語を覚えようとする。たいていのお手伝いさんが1年くらいで生活に関連した広東語が流暢に話せるようになるという。

 

1997年に、中国への返還を経て、英語力の低下した香港人と、元々英語があまり話せないインドネシア人のマッチングがうまく成功したと言える。
今では英語ができるが賃金が高いフィリピン人よりも、広東語ができて賃金が安いインドネシア人の方が好まれる傾向にある。

また、インドネシア人には敬虔なイスラム教徒が多いので、規律正しい生活を好む傾向にあることも、子供の面倒を任せたいと考える香港人にとってはベストチョイスである。

週末になると香港のあちこちで、インドネシア人のお手伝いさんが集まっている風景を見かけることができる。
インドネシア人のお手伝いさんの増加に伴い、香港でもあちこちでハラール(ハラル)食品を販売する雑貨店が増えている。

 

ちなみに香港の人口約700万人に対して、海外からの出稼ぎお手伝いさんは30万人近くになる。
この数字から、海外からの出稼ぎお手伝いさんが、香港人にとって、いかに身近な存在か分かると思う。

 

週末、香港に集まるインドネシア人のお手伝いさん日曜日に集まるインドネシア人のお手伝いさん達

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