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2014年3月15日

タイ版新幹線、ニーズはあるのか

たまたまテレビを見ていたら、池上彰さんの番組が始まりました。

タイでも日本のテレビがインターネットを通じて見ることができるので便利な時代になりました。

その番組の中で取り上げられていた日本の闘いというトピックスの中で、タイへ新幹線を輸出するため安倍総理がアプローチしているという話題がありました。

確かにタイは新幹線計画に限らず、バンコク市内のインフラを整える計画があります。

経済発展をしていくにはインフラが整っていることが最低条件。タイという国の発展の大きなカギを握る部分なのです。

 

新幹線をタイに建設するという計画はずいぶん前から上がっていました。

安倍総理も入札に勝ちたいとの意気込みを見せています。ちなみにライバルは中国だそうです。予算はちなみに2兆バーツ(約6兆円)そりゃ日本政府としても受注したいところですね。

現在タイは政治的混乱もあり、米買取の後始末をしなくてはならなくこの計画が遅れることは間違いないでしょう。

今後どうなるのかはかなり怪しいタイの新幹線計画。

ではこの計画、政治的ではなく私たち利用者の目線で見るとどうでしょう。

 

タイ国内の移動に関しては、現在おなじみLCC(格安航空会社)が検討しています。タイではおもたるところではエアアジア、ノックエアー。

この二社がコスト面ではタイ版新幹線より安い!と主張しています。

 

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たとえばエアアジアが1キロ当たりのコストが1.48バーツ、ノックエアーが2.30バーツ。

一方、タイ版新幹線計画では1キロ当たり1.50バーツのコストがかかるとされています。

コスト面ではLCC勢に軍配が上がっています。という事は、乗客が支払う運賃に影響があります。運賃はおそらくLCCよりも高くなるでしょう。

 

庶民の反応はおおむね歓迎ムードのようですが、コストの面や運賃の面を考えると新幹線が一般的なタイ人乗客をどれくらい獲得できのでしょうか。

今のところLCCとタイ版新幹線の強みがそれぞれ違うので心配されている乗客の取り合い合戦には発展しないという見解があります。

タイ版新幹線の主たる使用者は現段階では旅行者、そして貨物だとされています。

もちろんタイ人乗客も乗るでしょう。飛行機が降りない地域の乗客にとってはありがたい話です。飛行機ならひとっ飛びしてしまう町にも止まってくれるのですから。

LCCの利用者は安い料金で早く移動する事が目的ですので、新幹線とは顧客層がもともと違うという事が主張されています。

日本ならお互い取り合う感じが見られるのですが・・・。飛行機VS新幹線的な料金合戦もみられます。タイで新幹線が走るとしてもそれはないのかもしれません。

 

もともとLCCにしても新幹線にしても中間層以下はターゲットから外れているはずです。

というのもたとえばバンコクーチェンマイ間の庶民の足、長距離バスの料金は800バーツ弱。

時間はかかりますが値段は安い。LCCのキャンペーンの料金ならもちろんこれより安いですが、キャンペーン料金で乗れるのはまれ。

結局バンコク―チェンマイ間2000バーツ程度かかることも。

そうなると中間層以下には厳しい。もし万が一タイに新幹線が走るなら私もやっぱり観光客か貨物がメインになるのではないかと思います。

それ以前に政局が早く安定してこの計画が前進することを祈ります。

 

 

矢野みねり(やの みねり)
タイのリアルマーケットナビゲーター

タイ人と結婚してタイに住み始めて10年経ちました。タイ語、英語、日本語を話しバンコクで生活しています。
日本人社会とつながりを持ちつつも、居住地域が外国人居住エリアの外(タイ人中間層が住むエリア)に住んでいます。自らタイの中間層に属して、日々さまざまな商品やサービスを利用しています。文字通り生きたタイの中間層の生活情報を日々体験しています。
購買決定権の8割が女性にあるといわれています。タイは特に女性の力が社会的にも強く、経済力もあります。実際に消費にかかわる女性という立場でタイの中間層に属し、拡大していく中間層の数字では見えてこないリアルな生活をみなさまにお伝えします。

元CAが女性目線でタイのリアルをわしづかみ!
http://ameblo.jp/thaibkkcnx/

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