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2014年1月30日

訪日旅客1000万人突破に見る、韓国と日本の旅行客の違い

通常、グローバリゼーション by MLOSのブログコンテンツは、海外在住のメンバーが執筆することが多かったのですが、今後は時々、東京からグローバリゼーション by MLOS編集部としても記事を書かせていただきたいと思います。

 

訪日外国人旅行者1000万人突破

2003年より国土交通省が中心となり、訪日する外国人旅行者数を増やすべく促進していたVisit Japanキャンペーンですが、2013年度目標としていた訪日外国人旅行者1000万人を達成したことは記憶に新しい。

日本を訪問した外国人1036万4000人の内訳を見てみると以下のように東アジア(韓国、中国、香港、台湾)からの旅行客が約65%を占めています。
中国、韓国からの旅行者は前年度から減少したが、香港、台湾と東南アジアのタイ、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナムからの旅行者は過去最高を記録している。

2013年訪日外国人旅客数

 

1年先に1000万人突破した韓国

お隣韓国も日本同様、訪韓旅行者の増加促進に力を入れており、日本より一足早く、2012年に訪韓旅行者数1000万人を達成している。
2012年が1012万1950人2013年が1067万8334人と、日本を少しだけリードしている。

そこで、両国を訪問した外国人の内訳を見てみると興味深いことがわかる。

2012年まで日韓両国にとって最大のお客様は「韓国」「日本」であった。
2012年に韓国を訪問した日本人旅行客は349万人とダントツのトップ、日本を訪問した韓国人旅行客は245万人とこちらもトップであった。

ところが、2013年になると、日韓関係の悪化、福島原発への危惧もあり、2013年は、両国とも観光客数を大きく減少させている。

2012年訪韓日本人旅行者数  349万人
2013年訪韓日本人旅行者数  271万人

2012年訪韓国人旅行者数  245万人
2013年訪韓国人旅行者数  204万人

 

韓国に押し寄せる中国人旅行者

日韓両国にとって、両国からの旅行者減少は残念は結果ではあるが、韓国においては新たな希望も生まれている。
それは、今や世界一の9730万人の海外旅行者数且つ、世界一海外旅行で消費をする中国人旅行客が急増したのだ。

日韓を除いた両国を訪れた東アジア、つまり中華圏からの旅行者数を見てみよう。

2012年訪日・訪韓中華圏旅客数

2013年訪日・訪韓中華圏旅客数

中国からの旅行者が減少した日本を尻目に、韓国を訪れる中国人旅行者が急増していることが分かる。
2013年、韓国を訪れる中国人旅行者は392万人と、日韓で3倍もの差がついている。

これに対し、香港、台湾から日本を訪れる旅行者は急増し、それに対して、韓国を訪れる旅行者は微増に留まっている。

つまり、香港、台湾人旅行者は日本へ中国人旅行者は韓国へというトレンドができているのだ。

 

日韓における中華圏からの旅行者の重要性

両国における中華圏からの旅行者が、旅行者全体のどれくらいを占めているかを見てみよう。

2013年訪日国外国人に占める中華圏旅客数

2013年訪韓国外国人に占める中華圏旅客数

 

日本を訪れる中華圏の旅行者は全体の41.2%韓国を訪れるを訪れる中華圏の旅行者は全体の45.5%と両国にとって、中華圏からの旅行者がいかに重要かが分かる。

中国人の海外旅行者数は2012年の8330万人から、2013年は9730万人と1400万人も増えている。
例えば、上海―ソウル間の飛行時間は約2時間、それに対して、上海―成田間が約3時間と、距離的にはそれほど大きな差があるわけではない、つまり、増加した中国人海外旅行者は日本ではなく、韓国を選んだということの表れである。

今後の訪日旅行者の促進を考えると、昨年急増した、東南アジアも重要であるが、それ以上に中国のポテンシャルは見逃せない

昨年は人口約700万人の香港、約2300万人の台湾から人口の約1割もの旅行者が日本を訪れている。
香港―成田間が、約4~5時間、台北―成田間が3~4時間と飛行時間もそれほど長くないため、彼らの感覚からすると、手軽にいける身近な海外旅行先が日本なのだ。

今後数年で、中国の都市部は更なる経済的な発展をするであろうことを考えると、例えば、飛行時間が3時間ほどの上海に住む約2200万人の中国人の1割、220万人が日本を訪れるという可能性もあるのである。

地理的条件、経済的な条件を考えると、日本も上の「2013年訪韓国外国人に占める中華圏旅客数」図の韓国のような中華圏旅行者数のバランスが自然なものと思われる。

 

2014年は中国人の海外旅行者数が1億人を突破することは確実と見られており、訪日旅行者数2000万人、3000万人時代を見据えるには、中国からの旅行客誘致は非常に重要になってくる。

 

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