前回の座談会は、昔ながらの日本のお菓子を食べていただき、インドの方の感覚で点数をつけていただきました。今回は、食べていただいたお菓子の事や、日本に住むインド人の食事事情など、ざっくばらんにいろいろなお話を聞いてみました。
私たち日本人が持っているインド人の食に対するイメージ。住んでいる地域にもよりますが、TV等から見たり聞いたりしていたことと、現実は少し違うようです!
― 今日は、いろいろな昔ながらの日本のお菓子を食べていただきました。その中で、インドでも売ったら売れそう!と思うのはどれでしたか?
ヤスミン:私は「芋けんぴ」。日本の商品として売ったらいけるんじゃないかと思います。
パンカジ:僕は「ピーナッツかりんとう」だと思います。
マックス:「甘納豆」です。
―皆さん選ばれたのは、甘いお菓子ですね。
ヤスミン:「芋けんぴ」は、甘さがインドにあるような懐かしい味なのと、さつまいもがいいと思うのは、最近インドではヘルシー食品がブームになっているんですよ。
マックス:私は、インドで辛いものを食べるので、食事が終わった後に、ちょっとした甘い物とか食べたいっていうのがあります。ちょっとした甘い豆みたいなのがあれば、人気になりそうですね。
―インドには、おやつを食べる決まった時間というのはありますか?
ヤスミン:子供のおやつタイムはあまりないですけど、大人は午後3時~4時ぐらいにチャイを飲む人が多いです。
―チャイと一緒に甘いお菓子を食べるということですか?
ヤスミン:ベビースターラーメンみたいな感じの甘くないお菓子。
パンカジ:だいたい毎日食べています。
ヤスミン:あとはビスケットを食べる。
マックス:甘い物食べるのはランチの後で、例えばすごく辛い物を食べた時は、ちょっとした甘い物とか。
ヤスミン:食後にスイーツとか、ベンガル地方は特にスイーツが好きで有名な場所なので、皆さん甘いものを食べますね。
―インド人が好きなお菓子の傾向というのはありますか?
パンカジ:例えば、カシューナッツで作ったお菓子も人気が高いです。
ヤスミン:インドの言葉で「ジャッパラ」という言葉があるんですけど、それを日本語に訳すのすごい難しいんですよね。
マックス:しょっぱいと、ちょっと甘いと、辛い、全部の味が含んだ味。ハッピーターンみたいな味付けみたいな感じ。
ヤスミン:そんな感じが好きですね。
―今日、食べたもの中で、日本からインドへお土産として持っていくとしたら、どれが喜ばれると思いますか?
パンカジ:私は「ピーナッツかりんとう」です。
マックス:僕は「甘納豆です」。
ヤスミン:私も「甘納豆」かな。「かりんとう」もいいと思うんですけど、みんなもう似たような味を知っているので、「甘納豆」の方が新しいかなって。でも「甘納豆」を食べて、日本へ来て納豆と勘違いしたらえらいことになる(笑) そこは注意します。
パンカジ:僕は一回、「甘納豆」をお土産で持っていきました。僕の家族は、みんなちょっと食べて「ダメ・・」って。甘い豆は、本当にダメと言われました(笑)
マックス:インドでは、豆が甘いという感覚がないんですよ。
―でも、なぜマックスさんとヤスミンさんは、「甘納豆」を選ばれたのですか?
マックス:こういうものはインドにはないというのが一つの理由です。それと、この甘納豆はいろんな種類の豆が入っていますし、小分けになっているので、お土産として一人ひとり配りやすいからです。
ヤスミン:確かに配りやすいですね。あと、私は小豆の甘納豆はなくていいと思います。小豆の甘いのは、私は好まないですね。
―昔ながらの日本のお菓子は、甘いものが多くあります。
パンカジ:日本人は、インド人がとても甘いものを食べる!と思っていますが、実際はそんなことないですね(笑) 僕たちのお菓子も甘さが強いもの、それほど甘さが強くないものもあります。それと、インド料理は辛い!と言いますが、そうでもないです。僕たちが毎日家で食べていたものは、辛くないです。
ヤスミン:全然、辛くない。
マックス:日本にあるインドの食べ物って、日本人の口に合うように調整されている。
―でも、インドの人が食べておいしいと感じるインド料理屋さんも日本にありますよね?
パンカジ:だいたい、だめ。
ヤスミン:少ない。
パンカジ:ほとんどは、インド人が作っていないです。
ヤスミン:ネパール人が多いです。
パンカジ:80%ぐらいは、ネパール人だと思う。
マックス:でも、たまにインド人何人かで行って、ちょっと調整してくれって言ったら、味をなおしてくれるところもあります。
ヤスミン:インドぽっくしてね!って(笑) 。
―普段食べる料理は、インド料理と日本食、どちらが多いですか?
パンカジ:僕は毎日、日本食を食べてます。ランチは毎日です。日本食はおいしいです!
マックス:僕も日本食を食べてます。
―そうなのですね。インドの料理を食べたくなりませんか?
マックス:土日に、自分の家で作ります。
ヤスミン:時間がないと作れないですね!
―インドでは、豆は甘いイメージがないということ、ものすごい甘い物ばかりを食べるわけではないこと、インドの家庭では辛い物ばかりではないこと、日本のインド料理は、インド人の口に合う場所は少ないということ。
普段聞けないお話をどうもありがとうございました!
お問い合わせはこちら
Leave a Reply